【待降節と愛徳学園】

 カトリック教会ではクリスマスを迎える前の4週間を『待降節』といいます。これはイエス・キリストの誕生を準備する期間ですが、それはまさに救い主の誕生を迎えるための心を整える世界共通の準備期間です。もしも自分の誕生日に友だちとけんかをしてしまったり、家族にひどいことを言ってしまったりしたら、幸せなはずの日が台無しですね。ですから、よい心の状態でイエス様を迎えられるよう、慎ましい心、謙遜な心になってこの期間をしっかり準備することが大切なのです。

 

 愛徳学園では、おかずなしお弁当の日を設定して、感謝のうちに静かにご飯をいただくとともに、その少しの犠牲を寄付という形にしたり、お米の日を1週間にしていつもより多くの善意を形にしたり、聖堂の横に手作りの絵をお捧げしたりしています。

 もちろん、クリスマスは喜びですから、クリスマスツリーがあったり、ちょっと明るい光が灯っていたり、飾り付けもすればよいと思います。先日校長室の前にとても小さなクリスマスツリーを飾りました。そうすると、すぐに中3の松下さんと森山さんが折り紙で小さなクリスマスツリーとサンタクロースの帽子を作ってくれ、私のツリーのそばにそっと置いてくれたのです。あまりにかわいいので裏に磁石をつけて扉に貼っておきました。ほかにも増えてくれば嬉しく思います。アドベントカレンダーも貼ってみたら、生徒たちは足を止めて「かわいいー」とか「めくりたーい」と無邪気です。1日1回めくることができますので、誰でもめくっていいようにしてあります。

 

 生徒たちは2学期のしめくくりの期末考査期間でしたが、なんとなく余裕もあり、温かで明るい表情の人が多いと感じました。クリスマスは無条件によいものですね。(校長 松浦直樹)