「Rainbow Program」とは、一人ひとりが、中高6年間で夢の実現に向けて着実に歩んでいけるように、また将来、社会で活躍するために必要な力を身につけられるように学び、実践するプログラムです。
「Rainbow Time」(宗教の時間、総合的な学習の時間、ホームルームを含めた総称)を通して、本校が独自に設定した社会で活躍するための7つの力を育み、「自ら考え、人に奉仕し、充実した人生を歩む女性」を育てるという教育ビジョンの実現をめざします。
各学年の実践事例(この他にも授業などで実践しています。)
各ステージプログラムの事前、事後学習を行うために、RT(Rainbow Time)という時間を設定しています。事前学習で「7つの力」のうち、そのプログラムで身につけたい力について、目標設定をします。ステージプログラム実践後には、振り返りを行い、目標に対しての達成度をルーブリックを使って自己評価します。この取り組みの中で、着実に7つの力を身につけることができます。
またRTでは、ディスカッションやプレゼンテーションなどの活動を積極的に取り入れ、「7つの力」の基礎となるスキル(技術)も学びます。
私たちの生活は、様々な「製品」によって支えられており、それらの「製品」は「ものづくり」の技術があってこそ生み出されています。兵庫県立ものづくり大学校において職人の方々に教わりながら、実際に「ものづくり」を体験します。将来の仕事への興味関心に繋がるような体験ができる機会として実施しています。
本校における進路指導については、こちらをご覧ください。
1.ものづくり体験の流れ
①事前学習 知る(私の行き方発見プログラム・体験プログラムの紹介)
深める(私の行き方発見プログラム・当日の流れの確認)
②体験 ものづくり体験学習
③事後学習 つなげる(体験したことを整理し発表する)
2.目的
公共施設で、熟練技能者から指導を受けることによって、
1. ものづくりの意義を理解し、指導を受ける心構えなどを学ぶ。
2. 先人の知恵と技術を見聞し、その場で質疑をする事で、他者とのコミュニケーション力を身に付ける。
3. 公共施設の有効な利用方法を考え、社会の仕組みを理解させるとともに節度ある行動を実践する公共心を養う。
3.目標(ものづくり体験を通して身につけたい力
思考力
体験を通して社会を支える産業の一つとしてのものづくりの大切さを理解し、自らのものの見方・考え方を広げる。
コミュニケーション力
主体的に活動に参加し、指導者や仲間と適切なコミュニケーションをとり充実した
活動を行う。
プレゼンテーション力
プレゼンテーションの技術とマナーを身につける。
プレゼンテーション原稿の構成と表現を身につける。
聴衆に伝わるように工夫をし、プレゼンテーションを行う。
【自己評価の観点】
つけたい力 | S | A | B | C |
思考力 | 体験を通して、社会を支える産業の一つとしてのものづくりの大切さを理解し、自らのものの見方・考え方を広げることができた。 | 体験を通して、社会の仕組みや、産業の一つとしてのものづくりの大切さを理解した。 | 体験を通して、社会の仕組みや、産業の一つとしてのものづくりへの興味・関心を持った。 | 体験を通して、産業の一つとしてのものづくりへの興味・関心を持った。 |
コミュニケーション力 | 主体的に活動に参加し指導者や仲間と適切なコミュニケーションをとり充実した活動を行うことができた。 | 指導者や仲間と適切なコミュニケーションをとり活動をこなした。 | 指導者と適切なコミュニケーションをとり活動をこなした。 | 仲間と適切なコミュニケーションをとり活動をこなした。 |
プレゼンテーション力 | 原稿をほとんど見ることなく、聴衆を意識し、アイコンタクトを取ったり、重要なところは強調するなど、抑揚にも気を付け、堂々と発表することができた。 | 原稿をほとんど見ることなく、聴衆とアイコンタクトを取り、堂々と発表できた。 | 原稿をところどころ読んだが、聴衆を意識し、声の大きさにも気をつけた。 | 原稿を読みながら発表し、あまり聴衆とアイコンタクトを取れなかった。 |
併設の愛徳幼稚園にて、3日間の日程で行います。グループに分かれてクラスに入り、幼稚園教諭の仕事を体験することにより、「働く」ことの意義と責任を学びます。また、園児との触れ合いの中で、いのちの大切さを知り、他者を受け入れ、思いやる心を育みます。
この実習を通して、将来自分の力をどのように役立て、貢献していくかについても考えます。本校における進路指導については、こちらをご覧ください。
1.実習の流れ
① 事前学習
幼稚園実習の目的・目標を知る。
幼稚園教諭の仕事について知る。
幼稚園の先生による講話
実習内容の詳細・諸注意・諸連絡
② 実習
愛徳幼稚園にて、各クラス3日間 4~5名ずつのグループに分かれ実習
③ 事後学習
幼稚園の先生方へのお礼のお手紙を書く。
実習の振り返りと自己評価
2.目的
- 仕事を知る
幼稚園教諭の仕事を通して、働くことの意義や社会人としてのマナーや責任を学ぶ。
- 命の大切さを実感する
園児との関わりの中で、自分や他者のかけがえのない命の存在を感じる。
3.目標(幼稚園実習を通して身につけたい力)
- 体力・忍耐力
・体調管理に努め、休まず実習に参加する。
・忍耐強く園児に関わる。
・働くことの厳しさを自覚し、与えられた仕事を責任を持ってやり遂げる。
- コミュニケーション力
・先生方の指導をよく聞き、相談、連絡をしながら実習を進める。
・挨拶や、受け答えなど、はきはきと正しい言葉遣いでできるようにする。
- 園児の発言を園児の立場に立って理解することに努め、丁寧に愛情をこめて関わる。
4. 「幼稚園実習」のまとめ
- 振り返り
実習前に思っていたことと、活動して分かったことは、どんな事ですか。
実習して一番楽しかったことは、どんな事ですか。
実習で難しかったこと、つらかったことは、どんな事ですか。
実習で一番学んだと思うことは、どんな事ですか。
【自己評価の観点】
つけたい力 | S | A | B | C |
体力・忍耐力 | 全日程、予定になかったことでも、言われた仕事を責任を持って最後までやりきった。 | 全日程、予定通りの仕事を、誠実に、責任を持ってやりきった。 | 欠席、遅刻、早退はしなかったが、言われた仕事で、できなかったことがあった。 | 欠席、遅刻、早退をした。
できなかった仕事があった。 |
コミュニケーション力 | 挨拶や返事はもちろん、同級生や幼稚園の先生方、園児と積極的に言葉を交わし、良い関係が築けるように努力した。 | 挨拶や返事はもちろん、園児と必要なときに言葉を交わし、先生方と連絡、相談することができた。 | 挨拶や返事をはきはきとした。 | 挨拶や返事ができなかった。 |
中3・3学期の英語研修は、ネイティブ講師の指導のもと校内で行います。 この研修では、英語力の向上に加えて、地球規模の課題に目を向け、「地球市民」として自らに与えられた役割に気づくこと、そして他者と協力しながら粘り強く、問題解決にあたる力を育むことです。取り組むテーマは「SDGs」。貧困、教育、安全な水といったトピックについてグループでリサーチ、ディスカッションを行い、最後にそれぞれの課題に対する解決策を提案するプレゼンテーションを行います。
(その他の、愛徳学園グローバル教育の取り組みについては、こちらをご覧ください。)
1.研修の流れ
① 事前学習
英語研修の目的・目標を知る。
グループ分けとプレゼンテーション・トピックの決定
課題ワークシートによる準備
(プレゼンテーション・トピックについてのリサーチと内容理解、ブレーンストーミング)
② 研修
1日6時間の研修を2日間実施
テーマ:SDGs (持続可能な開発目標)
プレゼンテーション・トピック
1 – Quality Education (質の高い教育をみんなに)
2 –Clean Water and Sanitation (安全な水とトイレを世界中に)
3–Climate Action (気候変動に具体的な対策を)
4 – Life on Land (陸の豊かさも守ろう)
③ 事後学習
日々の学習や生活の中で、学んだことを活かす方法を考える。
研修の自己評価
2.目的
- 英語によるコミュニケーションを楽しむ中で、リスニング力とスピーキング力を身につける。
- 地球上に起こっている問題と原因について知り、私たちがGlobal Citizen(地球市民)として、解決に向けてどのような貢献ができるかを考える。
- 調べたことや話し合った内容をまとめ、英語で発表する。
3.目標(研修を通して身につけたい力)
- 英語力
・講師の先生方やグループのメンバーと英語で活動する中で、リスニング力とスピーキング力(やりとりする力)の向上を図る。
・英語の資料を読む過程で、英文の内容やデータを正しく理解する力を身につける。
・プレゼンテーション原稿を書く過程で、適切な語彙や表現を用いて、自分の考えを英語でまとめる力を身につける。
- 問題発見・解決力
・世界が直面する問題に気づき、現状をリサーチし、自身の問題としてグループで話し合うことで、解決策を導き出す。
- 異文化理解力
・講師の先生方や友達との交流を通して、異文化や異なった価値観を理解し、受けとめる心を養う。
【自己評価の観点】
つけたい力 | S | A | B | C |
英語力 | 講師の先生が話される英語や資料の英語が理解でき、積極的に講師の先生とも意見を交わすことができた。 | 講師の先生が話される英語や資料の英語が理解でき、講師の先生と英語で話すこともできた。 | 事前に準備したこと以外にも、講師の先生が話される英語や資料の英語が理解できた。 | 事前に準備したことについて、講師の先生が話される英語や資料の英語が理解できた。 |
問題発見
・解決力 |
課題を正しく理解し、意見を交わしながら、問題点と解決策を導けた。 | 課題を正しく理解し、自分なりに問題点と解決策を導けた。 | 課題を正しく理解し、問題点を発見できた。 | 課題を正しく理解した。 |
異文化
理解力 |
自分と異なる価値観や考え方を理解し、受け入れ、相手の立場に立って考えられるように努めた。 | 講師の先生方や友達の様々な考え方や価値観が、どうしてそうなるのか具体的に理解しようとした。 | 講師の先生方や友達と交流し、異なった考え方や価値観を否定することなく受け入れようとした。 | 講師の先生方や友達と交流し、異なった考え方や価値観を知ろうとした。 |
新入生オリエンテーションとして、高校入学式の2日後に1泊2日で「高1研修合宿」を実施しています。高校生としての基本的な行動規範や主体的に学習に取り組む姿勢を身につけ、仲間との親睦を深めることを目的に行います。
1.研修合宿の流れ
① 新入生オリエンテーション1日目
事前学習(知る・深める) 目的や日程等の確認 自己の目標設定
② 新入生オリエンテーション2日目・3日目
研修合宿(体験する) 各プログラムの実践 事後学習(つなげる) 研修のまとめ
2.目的
- 高校生として基本的な行動規範を身につけ、集団生活の好ましい在り方を学ぶ。
- 学習の意義や方法を学び、主体的に学習に取り組む姿勢を身につけ、3年後の進路に
繋げる。
- 仲間との相互理解を図り、親睦を深める。
3.目標(研修合宿を通して身につけたい力)
- コミュニケーション力
・いろいろな人と場に応じた適切なコミュニケーションを図る。
・自分の良さや個性が分かるとともに、他者の良さや気持ちを理解し尊重する。
・集団の中での自分の役割と責任を理解し、互いに支え合いながら生活する。
- 問題発見・解決力
・日々の生活や学習への取り組みが将来の目標を実現していくことに繋がっていることを理解する。
・自己を活かせる生き方や進路を考え、その実現を目指して高校生活の過ごし方について見通しをもつ。
【自己評価の観点】
S | A | B | C | |
コミュニケーション力 | たくさんの友だちと積極的に言葉を交わし、相手の気持ちを理解し、よりよい関係を築くことができた。 | 友だちと積極的に言葉を交わし、相手の気持ちを理解し、よい関係を築くことができた。 | 友だちと言葉を交わし、相手の気持ちを理解し、よい関係を築こうとした。 | 友だちと言葉を交わすことは少なかったが、相手の気持ちを理解しようと努力した。 |
問題発見
・解決力 |
日々の生活や学習と目標の実現との繋がりが分かり、自分の進路について考え、高校生活の具体的な見通しをもつことができた。 | 日々の生活や学習と目標の実現との繋がりが分かり、自分の進路について考え、高校生活の見通しをもつことの大切さがわかった。 | 日々の生活や学習と目標の実現との繋がりを学び、自分の進路についてより考えることができた。 | 日々の生活や学習と目標の実現との繋がりを学び、自分の進路について考えるきっかけになった。 |