【70周年を目前に思ったこと】

 9月30日に16回生の同窓会が教室で行われていました。現在の中1が65回生ですから16回生は半世紀前に中1だった方々ということになります。40年以上前の卒業生がどこかのお店ではなく、学校で同窓会を開くという事実は驚くべきことです。それも30人以上の方が集まり、お世話になったシスターや先生を囲んで大盛りあがりです。この日は隣の校舎で英語検定がありましたので、少々ヒヤヒヤしましたが。私立の学校は人事異動が少なく、先生たちがいつまでもいらっしゃいますので、こういうことも可能なわけですが、特に愛徳学園は40年以上前に教えておられたシスターや先生もご健在ですから喜びもひとしおです。

 また先日愛徳学園の設立母体である愛徳カルメル修道会の日本管区集会が愛徳学園のそばにある本部修道院で開催されました。新参者の私など顔も見たことがないというシスター方もいらっしゃいますので、恐れ多くも修道院の聖堂で簡単なスピーチをさせていただくことになりました。そのあとの分かち合いの中で、あるシスターが「今の学園に通う先生や生徒たちはもちろん、何千人という卒業生が愛徳学園を見守り、その発展を心から祈っているので、その人たちのためにもよろしくお願いします」と、概ねそういう感想を述べてくださいました。愛徳学園は2024年にめでたく70年周年を迎えますから、これはなんとも大きなミッションを背負ったと、若干プレッシャーを感じなくもないですが、焦ったところで仕方がありませんので、私は私にできることを、こつこつと取り組むしかないでしょう。熱い中にも冷静に、肩に力を入れすぎずに、ということを再認識しているところです。そうは言っても学園創立70周年の年は、愛徳カルメル修道会日本管区の設立75周年でもあり、その2年後の2026年は、聖女ホアキナがスペインに愛徳カルメル修道会を設立して200年というメモリアルな年なのです。これは何か盛大な催しも企画しなければなりません。ということで、実は計画は少しずつ進んでいるのです。もちろん学園に通う今の愛徳生にこそその喜びを味わってもらいたいので、何か学園全体での大きなイベントイヤーにできればと思っているところであります。(校長 松浦直樹)