本日の全校朝礼では高3の後藤さんが「NIE私の推し記事コンクール」で佳作、高1の東さんが兵庫書・書道コンクール席書大会で奨励賞を受賞したことによる表彰式がありました。毎回様々な分野で活躍し、表彰される愛徳生には感心させられます。今日は二人とも、とびきりの笑顔で私の前の階段を上がってきました。
ところで私は中学高校時代ラグビーをしていたのですが、練習はすこぶる厳しかったです。その学校では、部活動は土曜日を含めて週3日、放課後は5時20分完全下校と定められていたので練習は楽に思われるのですが、その短い時間にすべてを集中してやるので内容は十分濃いものだったのです。特に土曜日の長時間練習と春休みに行われる合宿は逃げ出したくなるほど嫌でした。それでも大会前などはもっと練習をしたいと言い出す者も出てくるのですが、学校は例外を許しません。この時の監督の口癖は「他校が週7日、夜8時までやっていても関係ない。お前たちは3日間かつ5時までで彼らに勝つ努力をすればいい」でした。無茶苦茶言うなあと思いますが、実をいうと私はこの考え方が好きだったのです。
どんな環境や境遇にも前向きに、不平や不満を言うよりもプラス思考で取り組むことができれば、何でも有意義になるものです。ラグビーといえば日本代表選手や監督を務められた平尾誠二さん(1963~2016)が有名で、校長室前の名言コーナーでも紹介したことがありますが、彼はこう言っています。「ラグビー以外にも一生懸命になれるものがあってこそ、ラグビーの試合でも大事な瞬間に集中することができ、色んな発想やアイディアも出てくるんです。日常生活が豊かにならんとラグビーも豊かにならんですよ」。これはラグビーに限ったことではないでしょう。
可能性にあふれる愛徳学園のみなさんには多くのことに興味を持って、学業も部活動も趣味も習い事も全部集中して取り組んでほしいと思うのであります。(校長 松浦直樹)