【3学期末の愛徳生】

 今年は何度も愛徳生の成長を目にしましたが、大きな発表の機会や行事だけでなく、普段の授業でもそれが顕著でした。

 1月に中3の英語のペアワークで、英語で会話している様子を寸劇のように発表するという活動の様子を録画で見せてもらいました。その時、担当の先生に、できたら実際にその授業をライブで見たかったと感想を言いますと、一昨日そのチャンスがやってきました。You Tubeで公開されている「英語で注文」を参考に、実際にレストランでの場面を想定(その場で会話内容を考え練習する時間も含めて15分で準備)して英語でServer(店員)とGuest(お客様)の役を演じるという授業を見せてもらうことができたのです。このペアは当日その場でくじ引きをして決まりますから偶然の2人組になります。つまり誰とでもアイデアを出し合える関係ができているのです。

 前回は例文にある型通りの会話が中心でしたが、今回はレストランの店員とお客様ということ以外はすべてのペアが違う会話でやりとりしており、わずか1ヵ月でここまで成長するのかと感心しました。一般的にはこの時期の中学3年生は高校受験直前ですからこんな楽しい授業にはならないのではと思いますが、彼女たちの様子はピリピリしたものもなく肩の力をうまく抜いて自由な発想で授業を楽しんでいます。まさに中高一貫校の大きなメリットの一つと言えるでしょう。

 

 ちなみにこの中3のペアワーク、全てが素晴らしかったのですが、トップバッターとなった永沼さんと東原さんのやりとりを少しだけ紹介すると……

S: Do you have a reservation?

G: Yes, it’s under the name Matsuura.

S: Oh, your name is Naganuma, isn’t it?

G: I will marry Naoki soon.

S: I didn’t know that. I am surprised.

…… omission(中略) ……

G: By the way, what is this?

S: This is a wedding gift from us.

G: I am impressed. Thank you so much.

S: May you be happy with him.

G: You, too!

 

 授業を見学している私と婚約している、という設定を瞬時に考えた発想力や応用力には将来性を感じました。あ、自分の名前ではなく婚約者の名前で予約しているという部分はユーモアと解釈しておきますね。(校長 松浦直樹)