【ドッジボール大会とGlobal Festival】

 2学期も終盤に入り、今週は中高合同の大きなイベントが2つありました。それは12日(火)の5・6時間目に行われたドッジボール大会と、本日行われた「第6回Global Festival」です。

 

 まずドッジボール大会は、全学年が総当たり戦で勝ち数を競うもので、準備から審判・運営すべてを生徒で行います。事前に審判研修も実施するなど本格的です。ドッジボールは、判断力・瞬発力・俊敏性・体力・知力など様々な力が身につきますが、何といっても団結力(チームワーク)が養われるのが大きな魅力です。今回の愛徳ルールは前後半ともに1分30秒。短時間の勝負で、より俊敏性が問われるものとなりました。どの学年も白熱した闘いでしたが、本当に爽やかでした。結果は圧倒的パワーで他学年を寄せつけなかった高3が全勝優勝。勝負にかける思いでは高3に勝るとも劣らない高2が準優勝でした。最後にエキシビションで高3対教員チームも行われ、全愛徳生がギャラリーから応援してくれるなど非常に盛り上がりましたが、高3は強すぎました。

 

 次に、本日行われた「第6回Global Festival」は私がもっとも楽しみにしていた行事の一つです。これも全学年が出場しますが、第1部は中1と中2の「recitation contest」(暗唱大会)と、中3~高2の「speech contest」(弁論大会)、第2部では高2と高3のGlobal Studiesのプレゼンテーションが行われます。もちろん最初から最後まで英語のみですので、発表者はもちろんのこと、会場にいるすべての人が緊張と集中の連続です。「文法」や「きまり」を中心に学んできた世代の私としては、自分の無力さを嘆きつつも、自由闊達に堂々と英語を話している中高生の姿に、憧れと尊敬の感情を抱きました。希望の未来を感じる素晴らしい時間だったと思います。本日は保護者の方々や学校見学の方、また指導に携わってくださった神戸市外国語大学の大学生なども足を運んでくださいました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 どの生徒も素敵なスピーチでした。暗唱部門で学年代表となった中1の鎌田さん・花畑さんは「Blowfish soup」(ふぐ鍋の落語)を、中2の牛田さん・正岡さんは「Twas the Night Before Christmas(サンタクロースがやってきた)」を自信もって話してくれました。弁論部門では中3の稲葉さんと若園さんが「My Favorite Words」を、高1の須藤さんは「A Letter to My Grandmother」、橋本さんは「A Letter to My Mother」を、そして高2の齋藤さんと中島さんは「The Person I Respect」をテーマにそれぞれ自分の言葉で堂々とスピーチしてくれました。

 第2部は、高2・高3のGlobal Studies受講者(高2は6チーム、高3は7チーム)全員がプレゼンテーションしましたが、愛徳学園の英語教育・グローバル教育の到達点を見ることができました。単に「英語を勉強する」ではなく、世界で起こっていることに関心を持ち、他人事ではなく自分事として社会問題に向き合っている姿が胸を打ちました。審査委員長で愛徳学園小学校の眞浦校長先生の講評でも触れられましたが、世界情勢に目を向けるとまだまだ不安定で争いの耐えない現状ですが、愛徳学園で学ぶ生徒たちが将来、平和のため、人の幸せのために、常に前を向いて生きてゆく、そして自分の言葉で思いを表現してゆく姿を想像することができました。そうして、その結果、自分自身も充実した人生を歩めるのだと、プレゼンテーションを聞きながら改めて確信した次第です。

 さて、コンテストは、暗唱部門では中2の正岡さんが優勝、中1の鎌田さんが準優勝でした。弁論部門では高2の齋藤さんが優勝、高2の中島さんが準優勝に輝きました。そしてこれまで何度も練習を重ねてがんばった全校生徒の健闘をたたえます。皆さんおめでとうございます。そして素敵な一日をありがとうございます。(校長 松浦直樹)