【星空教室2023】

 歌敷山の高台にある愛徳学園の校舎から見える瀬戸内海と淡路島、明石海峡大橋は本当に素晴らしい景色なのですが、そんな愛徳学園は何と言っても日本の標準時子午線のすぐそばです。愛徳学園から夜空を見上げ、多くの子どもたちと星空について学ぼうと様々な計画を進めてきましたが、今年は明石市立天文科学館から講師の先生を招いて実際に専門家のお話を聞けるというぜいたくなイベントに発展しました。今回は天体望遠鏡を4つも持ってきていただき、参加者の歓声が星空の下の夜のグランドに響きわたりました。

 

 また今年の大きな目玉は星空教室の前に「星待ち祭り」を催したことです。このイベントは、吹奏楽部の演奏やESSのゲーム、宝探しやビンゴゲームなど盛りだくさんで、最後は家庭科部の皆さんが用意してくれた特製の寒天フルーツポンチで暑さと疲れも吹き飛び、まるで夏祭りのようでした。そして何と言っても嬉しいのはこのイベントに愛徳生たちが次々とボランティアスタッフとして名乗りを上げてくれたことです。

 

 少人数ながらパワフルかつ正確なメロディで心温まる演奏を披露してくれた吹奏楽部(高3北國さん、高2後藤さん・齋藤さん、高1井手さん・井上柚杏さん・井上友貴さん・岡﨑さん、中3兒玉さん・中市さん、中2金澤さん・長谷川さん)の皆さん、当日は一人で切り盛りしてくれたESS部の中3大坪さん、入念な下準備から当日の仕込みまで心を込めて寒天フルーツポンチを作ってくれた家庭科部(高2藤井さん、高1髙橋さん・永野さん・山口さん、中2正岡さん・森岡さん、中1黒田さん)の皆さん、あちらこちらを走り回り、陰にひなたに大活躍だった高2牛田さん・小嶋ソフィアさん・善家さん、中3東原さん・森山さん、中1上林さんたちボランティアスタッフには感謝してもしきれません。

 

 星空教室のボランティアスタッフもさすがの面々で、受付・案内・照明・司会・その他来られた方々へのすべてのお手伝いを高3中村さん・山本さん、高2梶川さん、高1橋本さんらが終始ホスピタリティ精神で献身的に働いてくれました。そして、やはり星空についての大イベントですから、ここはサイエンス部の本領発揮。事前準備から当日の運営全般を高2小嶋七瀬さん、中1入子さん、当日は参加できなかった中1嘉茂さんの少数精鋭で進めてくれました。講堂の片付けは月曜日にソフトテニス部・バレーボール部・バドミントン部・バスケットボール部・卓球部などの力を借りて一気に進めることができました。

 

 その他このイベントには学期末の多忙な時期と重なっているにも関わらず、先生方も嫌な顔ひとつせず総動員で取り組んでくださいました。準備から当日の本番、片付けまで、愛徳ワンチームを強く感じましたし、当日来られた方々の笑顔、おもてなしをしている生徒たちの笑顔で溢れていました。本当に誇りに思います。

 

 最後になりましたが、お忙しい中、無理なお願いを快く引き受けてくださり、わかりやすいパワーポイントを用意して丁寧に説明してくださった明石市立天文科学館の学芸員鈴木康史様・西山愛子様に心より感謝申し上げます。お二人は、明石天文科学館のプラネタリウムでアナウンスもされている現役ばりばりの専門家スタッフなのです。この「星空教室」を生徒たちが主体となって運営しているのをご覧になって、非常に感心されていました。来年の計画も打診してみますとお二人とも結構乗り気だったので密かに喜んでいるところです。どんなイベントになるのか今からワクワクしています。あ、ちょっと気が早いですね。(校長 松浦直樹)