皆さんおはようございます。不覚にもコロナに倒れてしまい、大切な学期末に皆さんに直接お話しできないことを申し訳なく思います。
私はどの行事も大好きなのですが、その中でも最も大切で重要だと思っているのが合唱コンクールです。ですから本番前日の夜にコロナと診断されたときは絶望しました。
前日は全ての学年のリハーサルを見学し、それまでの練習風景も取材をかねて見てきました。ですから何よりも本番の舞台を心から楽しみにしていたのです。そこで当日は皆さんの様子をリモートで配信してもらい全学年なんとかリアルタイムで聞くことができました。体調は良くなかったのですが、本当に感動して元気が出ました。
中1は人数の少なさをものともせず、毎日素直な心で先生たちと一緒になって練習に励んでいた姿が印象的です。本番の少し緊張しながらも誠実に歌う姿が胸を打ちました
中2は昨年からの伸びが素晴らしく、見違えるほどの出来栄えとハーモニーに思わずうなりました。1年でここまでレベルアップするとは、可能性は無限大ですね。
中3は自由曲でアカペラを披露してくれましたが、そのチャレンジ精神と完成度が圧巻でした。最後まで音程をはずさずハーモニーが崩れなかったのは相当練習した証拠です。64回生には2年連続泣かされました。
高1は昨年の中学部優勝からさらにレベルアップが見られ居残り練習にも前向きに取り組み、ひと皮もふた皮も向けた大人のハーモニーを披露してくれました。今やだれもが認める「やればできる学年」、今年もYDG旋風を期待しています。
高2はハーモニーに優しさと美しさが加わり、教養を感じることができました。いつだったか、練習の時の私のひとことを聞く姿勢も笑顔がとても素敵でした。特に難易度の高い『異邦人』は普通に歌うのも難しいところをあのアレンジで歌いきるとは、おそるべき62回生パワーです。
高3は、そのエネルギーと集中力、誇り高き最上級生としての貫禄に感服のひと言に尽きます。声の質にまったく別次元の品格を感じました。見事・完璧・荘厳…そんな言葉では形容できないレベルでした。まさに学年目標のノブリス・オブリージュですね。
教員合唱は多忙な中でしたが、練習の時は全員が前向きに取り組み、生徒たちへの愛を伝えようと全力で歌われていました。愛徳学園の強みは、生徒はもちろん、この教師集団にもあるのです。
ここにいる全ての愛徳生と先生たち、全校合唱のハーモニーをありがとうございました。お互いを称え合って大きな拍手をお願いします。
私は今病床にふしておりますが、調子の悪い時はかなり心細い時があります。コロナに感染すると人との接触は避けなければならないのですが、こういう状況でも自分のことを顧みず、山ほどの差し入れをもってお見舞いに来てくださったシスター上田理事長には心から感謝しております。その行動に200年前のホアキナ・デ・ベドゥルナの姿を見ました。その他、常に学校の様子をリアルタイムで教えてくださった先生方、また何よりも私の体調を気遣ってくれた生徒のコメントは本当に心の支えになりました。この場を借りてお礼を言います。ありがとうございました。
皆さんはそういう学園で生活しているということに誇りを持ってくださいね。
それでは皆さん、新学期に今よりたくましくなった姿で、全員揃って再会しましょう。
1学期お疲れ様でした。(校長 松浦直樹)