【終業式で話したこと】(7/19)


 本日、無事1学期終業式を迎えることができました。1学期間様々な場面で、愛徳学園を支えてくださった方々に感謝いたします。今回は本日の終業式で私が話した内容と、言い忘れたことを含めて掲載します。


 皆さん、この1学期よくがんばりましたね。振り返ると今年もまたたくさんのグッドニュースが相次ぎました。例えば、多くの愛徳生が汗を流してくれた中間考査最終日の地域清掃、また全校委員有志の須磨海岸の清掃ボランティア等多くの善意がありました。それから「兵庫防犯ネットプラス」の啓発動画作成を評価され、今年度の全校委員も垂水警察署長様から感謝状をいただきました。昨年の全校委員と美術部のものもあわせると2年で3回の感謝状という、実は驚くべき成果を出しています。放送委員会は2年連続兵庫県大会の決勝に進み、高3の齊藤さんは優良をいただきました。これらは快挙と言ってもいいでしょう。


 また、今年の夏にもサンテレビで私学ナビに出演しますが、今年はスタジオに高3の山口さんや中2の半井さんが出演します。その日の映像ではここにいる愛徳生がVTRでたくさん登場します。カットを確認してみますと中高生あわせてのべ230人以上が登場していました。一瞬写っている人からインタビューで数秒写っている人まで、本当に楽しめますのでしっかり目を見開いてこのテレビを見てください。何よりも内容が素晴らしいのでそのあたりも見てほしいと思います。放送は8月23日か24日のどちらかですので、確定しましたらBLENDで配信します。


さて、そんなこんなでがんばった愛徳生の1学期を総括しましょう。


【中1】中2・中3の先輩と同じく、私が週に1度担当する「総合的な学習」の時間での関わりで親密度が急上昇中の学年です。特に一緒に訪問したカトリック夙川教会とわくわくオーケストラ鑑賞は素敵な思い出です。皆さんは、愛徳学園で最も人数が多い学年で、その個性から繰り出されるパワフルな行動力で将来性も期待値も十分です。大切なことは初心を忘れず、常に心を開いて神様からの呼びかけに気づくことができるかです。持ち前の素直さ、純粋さに磨きをかけ、この夏が終わった時に「後退」でなく「前進」したと言われるよう、油断しないことが重要です。


【中2】66回生は素直さと向上心、そして奉仕の心が抜群ですが、それは静修合宿で見事に証明されました。一人ひとりがしっかり責任を持ち、常に自覚をもって行動できているので、どんな行事でも絶対に完遂してくれるという信頼感と安心感が格別です。例えば、自分たちの清掃活動が終わったら、他学年のお手伝いをするなど思いやりや優しさが極めて強く、こういうことは何気ない日常生活で垣間見ることができます。何事も土台がしっかりしているとぶれることがないことを私たちに教えてくれる学年です。メンバーが増えた喜びとともに2学期はさらに学年パワーに磨きがかかる予感です。


【中3】65回生は5月の歓迎遠足ではリーダーとして、中学校全体をしっかりまとめてくれ、たくましさと安定感が出てきました。またこれまでどおり笑顔と挨拶が気持ちよい学年です。私が教室に現れますと、休み時間であっても授業中であっても、元気な挨拶が自然に飛んできます。そして、学校のインスタグラムを応援し、よく感想を聞かせてくれる学年でもあります。最近は乙女心が芽生えてきたのか、少し照れくさそうにする人もいますが、基本的に皆素直で人懐こいです。このまままっすぐに育ってくれれば将来間違いなしです。私はひそかに2学期に一緒に行く静修修学旅行を楽しみにしています。


【高1】4月のオリエンテーションでの少し緊張した表情が印象的でした。多くの新しい仲間を迎えたことで、従来のエネルギッシュな学年がさらにパワーアップしたところがとても清々しく、また希望の未来を感じさせるものでした。64回生はいつ取材に行っても屈託のない笑顔でカメラに納まってくれるのも素敵です。大学訪問に一緒に行けなかったのが残念でしたが、引率の先生方からは進路に対してとても真摯で前向きと聞いています。私のグラウンド整備を制服のまま手伝ってくれる心優しい人が多い学年でもあります。涼しくなったらまた一緒に草抜きをしましょう。


【高2】63回生は何と言っても今年は体験の当たり年です。先日近大附属高校の英語特化コースの生徒23名を迎え、交流授業を実施しましたが、彼らの積極的な姿勢に圧倒されつつも、皆さんも物おじせず、懸命に英語を駆使してコミュニケーションをとっている様子が微笑ましかったです。この、ある種衝撃的ともいえる「感動体験」は間違いなく人間を成長させるでしょう。次は台湾のDIST(ドミニカンインタナショナルスクール)との交流も控えていますので失敗を恐れず、勇気をもって様々な交流体験に挑戦してくれることを期待しています。


【高3】高3は全員の探究論文のプレゼンテーションに参加させてもらいましたが、どれもクオリティが高く、その切り口と内容にうなりました。誰ひとり休むことなく全員が、しっかりプレゼンテーションをやり切ったところはさすがのひとことでした。いよいよ62回生の大器晩成が実を結ぶ予感です。この大器晩成は何も高校時代の3年間の成長だけを指すのではなく、もっともっと後になってから実感するものです。ですから、そんな自分たちの才能を信じて、今は地に足をつけて、天王山の夏を乗り切ってほしいと思います。ファイト!62回生!


【先生たち】昨日の合唱は我々の団結力と若々しさ、そして勇気あるチャレンジ精神を全校生に見てもらえたのではないでしょうか。先生たちの持ち味は他の学校ではまず見られない、全員が仲の良い、一致協力の姿勢、何よりも素直な心とあふれんばかりの向上心です。先生たちは自分に厳しいですからそれぞれ反省点もあると思いますが、ここにいる愛徳生は、なんだかんだいってみな、先生たちを愛しているし、応援してくれています。謙虚な気持ちを持ちつつも、休むときは休んで、しっかり夏の充電をしてくださいね。


 以上、私から見た愛徳ファミリーの感想です。それぞれの学年をひとこと英語で表現してみますと…


中1は「So Cute!」

中2は「So Fantastic!」

中3は「So Beautiful!」

高1は「So Wonderful!」

高2は「So Excellent!」

高3は「So Amazing!」

先生たちは「So Great!」


最後になりましたが、私が夏休み前に必ずいうことを確認しておきます。それはこの夏休みを有意義なものにし、万全で2学期を楽しむための鉄板の法則です。それはすなわち、三点固定を守るということです。三点固定とは「起床時間」「就寝時間」「学習開始時間」を決まった時間に固定することです。受験生は言うに及ばず、どの学年の生徒であっても、この先の人生においてはこのリズムを持っている人は絶対的に強いのです。この3つのほかに「読書開始時間」、「入浴時間」、「ストレッチタイム」など自分の大切にしたいルーティンを加えれば、無敵愛徳生の完成です。


 それでは皆さん、儀式の時間です。今回は、今から15秒で少なくとも3人以上の人とハイタッチします。できるだけ他学年の人とともしてください。その際、「お疲れ様!」「ありがとう!」と言った言葉を添えてください。先生たちも一緒にしましょう。


素晴らしい笑顔でした。8月27日(水)に全員そろって笑顔で再会しましょう。

(校長 松浦直樹)