【2024年度修業式かくも厳粛に(ホアキナ通信より)】

今年度も無事修業式を迎えることができました。保護者の皆様におかれましては、この1年の様々な教育活動へのご理解・ご協力を心より感謝いたします。生徒の皆さんも、日々の授業から様々な行事で大活躍の1年間、よく頑張りましたね。この1年で自分自身の成長を感じることができましたか。実感があるなしにかかわらず、皆さんは確実に成長していますから安心してください。そして、春休みを、前向きに次の1年を描く充電期間にしてほしいと思います。

 

さて、毎年3学期に実施する学校アンケートへのご協力をありがとうございました。分析結果は、昨年同様、学園Webページに掲載しますので、しばらくお待ちください。ただ、生徒・保護者を問わず、一人ひとりのコメントに目を通しておりますと、励みになる言葉が次から次へと飛び込んできて思わず胸がいっぱいになりました。もちろん、要望事項や厳しいご指摘もありましたが、皆さんに共通しているのは「愛徳学園をよくしたい」「大好きな愛徳学園がもっといい学校になってほしい」という熱い思いです。人間のすることですから多少のすれ違いや方法論が異なることはあるでしょう。しかし、同じ方向を向いていれば、必ず共に歩むことができます。その方向とは聖ホアキナの生き方であり、イエス・キリストが私たちに示してくださったことに他なりません。それは簡潔にまとめますと、「思いやりの心」です。対立と分断ではなく、対話と連携、そして希望です。今年度の様々なご支援に感謝しつつ、2025年度も希望をもって確かな歩みを続けたいと思います。

 

それでは今年も最後にひとことだけ、全学年に感想を述べておきます。
中1の皆さんは、私が授業を受け持つ唯一の学年ですが、毎回どんなワークに対しても素直でまじめな姿勢で取り組んでくれました。はじめの頃の、少し緊張からくる微妙な距離感も今では懐かしい思い出ですし、時間を重ねるごとに親しんでくれたことが印象的で私はひそかに喜んでいました。今ではほとんど全員が荷物運びを手伝ってくれるなど、優しくてフレンドリーになりました。今年しっかり身についた基礎基本を忘れず、真の愛徳生の姿を追い求めて進級してくださいね。
中2の皆さんは昨年1年間の総合的な学習で築いた関係性がさらに静修合宿でパワーアップし、今では私のグランド整備を当たり前のように手伝ってくれる人まで登場するなど、今後が楽しみな学年です。職業体験ではたくましい姿を見せてくれましたし、何といっても体育大会のリレーには感動以外の言葉が見つかりません。皆さんの持ち味は明るさと素直さ、そして奉仕精神です。どうか道を外れることなくまっすぐに育ってくださいね。
中3の皆さんは義務教育課程の卒業にあたって、ぐっとたくましくなった感じが嬉しいことでした。今年度は合唱コンクールや体育大会、あるいは静修修学旅行の事前学習や高1との大学見学、またグローバルフェスティバルやイングリッシュセミナーでの活躍には目を見張りました。特にイングリッシュセミナーにおける動画発表は、そのユーモアとクオリティにうなりました。皆さんへの尽きぬ思いは卒業式で語りましたが、高校ではもうワンランク上を目指して、どん欲に学びを深めてくださいね。
高1の皆さんは昨年中学生だったことが嘘のように一気に大人に近づいてきました。少しずつ親離れ、先生離れをしつつも、もう少し甘えていたいという微妙な乙女心がたまらなく微笑ましかったです。この63回生の特徴はボランティア精神が旺盛なことです。学園初となる7月の「ホームカミングデー」と明後日に行われる、これも愛徳初の「あいとくEXPO」へのボランティアスタッフも非常に多く、今後の学園行事の中心的存在として期待大です。来年度も愛徳学園のために力を注いでくださいね。
高2の皆さんはしっかり独り立ちしている人が多く、貫禄も出てきました。そして、出会った時の挨拶や会話で見せてくれる「屈託のない優しい笑顔」は、なんと言ってもこの学年の宝物です。静修修学旅行に同行したことから親密度が増し、あちらこちらでの何気ない会話が弾む人も急増中です。実は文学国語の授業で皆さんが書いた小説も全部読ませてもらいましたし、子どもたちへのオリジナル絵本の読み書かせや指人形をしてくれた保育基礎の幼稚園実習も見学しましたが、その精度に感激しました。
高3の皆さんは一足早く卒業され、今はもうここにはいませんが、一言でまとめると実にエネルギッシュで常に結果を出す学年でした。今も部活指導で後輩のためにボランティアで来てくれる人や、学校を盛り上げるためには労をいとわない人も多く、先ほど触れた「あいとくEXPO」でティラノサウルスを提供してくれる人までいて、本当に協力的で百花繚乱な学年でした。

それでは皆さん、新しい学年の始まりに、また元気で会いましょう。(校長 松浦直樹)