【第61回卒業式ありがとうございました】

 すでに学園Webページ公式インスタグラムにて卒業式のご報告をさせていただいておりますが、私も感謝のうちに少しだけ思いを綴っておきます。

 まず、大寒波襲来の翌週とあって天気が心配された当日は、雲一つない快晴で、グラウンドでの記念撮影もほのぼのとした温かさで包まれました。これだけでも本当に恵まれたことでしたが、ご家族そろってご来校くださった保護者の方も多く、これも卒業生の門出を祝う絶好の機会になったと思います。何よりも主役である卒業生の笑顔が最高でした。

 これまで私は様々な卒業式を見てきましたが、愛徳学園の卒業式は群を抜いています。着席中もまったく動かずに伸びた背筋が全員平行であるのはもちろん、瞬時に起立できるようにぴったりそろった足が少しだけ前後しており、気遣いが細部まで行き届いています。そうして圧巻の場面が卒業証書授与の時です。授与された卒業証書を自分の頭より下げない状態で礼をするのですが、とにかく頭の先から指先に至るまで、その姿は誇らしく美しいものでした。それも全員が完璧にやりきる姿は見事というほかありません。

 卒業式のあとは謝恩の集いがあるのですが、これも終始61回生らしい温かなものでした。予定の時間を超えて繰り広げられるサプライズの数々に、高3担任団の先生を中心に、涙の連続となりました。そしてもちろん綿密な準備から司会・進行まで、会を盛り上げてくれた卒業生の、笑顔と涙が混じった表情がひときわ輝いていたことは言うまでもありません。

 卒業式の前日、私は「この式は、卒業生だけでなく在校生や教職員、会場にいるすべての人がつくるもの」と言いましたが、本当にその通りです。当日のあの空気は、あの時間あの場所にいたすべての人びとによって現実となった特別な世界だったと思います。当日を迎えるにあたり、様々な角度から準備をしてくれた在校生の皆さん、保護者委員の皆さま、そして教職員全員に心から感謝いたします。ありがとうございました。

 なお、当日の式辞は長いですのでリンクを貼っておきます。お読みになられる方は【こちら】をクリックしてください。(校長 松浦直樹)