【愛徳カルメル修道会来日75周年・愛徳学園創立70年開幕ミサ盛大】

 聖女ホアキナが病人の看護、子どもたちへの教育、常に弱い立場におかれた方々への奉仕を中心に活動し、愛徳カルメル修道会を設立したのが1826年のことです。それからこの「愛徳」の輪は世界中へ広がり、1949年にスペイン人修道女(シスター)6人が来日されました。その後幼稚園の前身となるホアキナ愛児園が建てられ、1954年に小学校を創設、校名も愛徳学園小学校となり今年で70年が経ちました。ちなみに「7」という数字は聖書においては最も重要な数字で、「完全」「完成」を意味します。70は「完全」の10倍ということですから、愛徳学園としましてもひときわ大きなお恵みの年ととらえ、この1年は最大級の喜びと感謝の年になると位置づけています。

 そういうこともあり、愛徳学園では70年周年のどこかの1日でお祝いをする、ではなく1年をかけて、様々な形で、70周年を感じる1年間にしたいと計画しました。例えば先日の同窓生&現役生&教職員一丸となっての校庭整備もその一環ですし、式典としましては本日の70周年開幕ミサはもちろん大きな出発点です。さらにこのたび愛徳カルメル修道会のスペイン人コーラスグループ「アイン・カレン」が来日され、本日のミサにも参加されました。彼女たちは日本の各地でコンサートをされますが、なんと、来週の6月11日(火)には愛徳学園の講堂で、愛徳学園のためのスペシャルコンサートをしてくださるのです。そして、私たちも返礼歌として「バモス・コンティゴ」のサプライズを用意しているのです(ここで公表してしまうとサプライズにはなりませんが)。今風にいえば「激アツ・愛徳学園」です。

 その後、これまでなかった同窓生と現役生も交流できる特別な集い「ホームカミングデー」を合唱コンクール当日に企画、合唱コンクールの最後に出席者とともに全校合唱を盛大に歌おうと準備をすすめています。「ホームカミングデー」では今は教育現場から離れられた懐かしいシスター方も来場していただき、シスター方を囲んでの座談会あり、飲食あり、演奏ありといった学園祭的なイベントに仕上がる予定です。もちろん11月の学園祭はこれまでどおり卒業生の方々にも参加していただけますし、近隣の方々にも公開し、開かれた愛徳学園とたくましく元気な愛徳生の姿を見ていただきたいと思っています。なお、9月に予定されている小中高合同体育大会は全国に誇る珍しい行事ですが、この時に生徒・教職員は「70th」のロゴの入ったTシャツやポロシャツを着用して「ワンチーム・ワン愛徳」で神戸グリーンアリーナのメイン会場を駆け抜けます。

 本日は70周年開幕ミサですが、この開幕ミサには名古屋教区の松浦悟郎司教が、1年後の閉幕ミサには大阪・高松教区の前田万葉大司教がそれぞれ司式をしてくださいます。先にも触れましたが、この2つの大きなミサの間に行われるすべての行事や教育活動は、70周年を記念して行われますので、皆様もともに喜び祝い、また愛徳学園のためにお祈りください。最後になりましたが、本日のミサは平日にも関わらず多くの方にお越しいただくことができましたことを心より感謝申し上げます。(校長 松浦直樹)