光陰矢のごとしと言いますが、時が経つのは本当に早いものです。受験生にとっては一般選抜のピークを迎えていますので、体調には細心の注意をはらい、自分を信じて出せる力を出し切ってほしいと思います。
さて、一昨日、今年度最後の中学部の保護者会が行われました。中1は午後の授業、中2はトライやるウィークの報告会、中3は英語研修のプレゼンテーションもあわせて見ていただくことができました。中学2年生は「Rainbow Program」の最初の2年間である基礎確立期が終了する節目でのトライやるウィークということで、これは1st Stageの到達点にふさわしい行事であったといえます。私もこの中学2年生とはよく関わってきましたが、静修合宿、合唱コンクール、体育大会、学園祭など、授業だけでない様々な体験をとおして確実に成長が見られた学年でした。その全員が胸を張って報告する姿に将来性を感じたのは私だけではなかったと思います。保護者の方々も深く頷いておられたのが印象的でした。
中3が取り組んでいる英語研修は、これまで取り組んできた「English Seminar」やスピーチコンテスト、オンライン英会話などの英語学習の成果はもちろん、他教科で学んだ知識や方法を駆使し、SDGsをテーマに自分たちの選んだ地球規模の課題とその解決策を自分たちの英語で伝える、という思いのつまったプレゼンテーションとなりました。高校2年生が実際に台湾で交流した「Dominican International School Taipei」の9年生の皆さんもオンラインで参加、質疑応答なども行いました。もちろん急な質問には流ちょうな英語ですぐに返答というわけにはいきませんが、この英語研修では愛徳学園の英語教育の質の高さと生徒たちの可能性を感じました。愛徳学園の幼稚園や小学校のネイティヴの先生も総動員で、すべてのチームに異なるネイティヴの先生がついてくださったのも贅沢な活動となりました。
さて、授業後に学年ごとの保護者会を行いましたが、そこでは話を聞いておられる保護者の方々の表情がとても素敵でした。話の一つひとつに頷きながらメモを取ってくださる方が多いのです。事務連絡やスケジュールなどはプリントを見ればよいわけですから、おそらく私の話の内容をメモされているのでしょう。例えて言いますと、授業中に教科書に書いてあることのうらにある情報や知識が登場した時に生徒が喜んで必死にメモしているあの姿です。つまり保護者の方々は非常に前向きで、大変勉強熱心であるということです。あのあと自宅に帰ってお嬢様にアサーションを実践されたのか、どんな会話があったのか、気になりますが、何かプラスの材料になっていてくれれば嬉しく思います。なお、中3では私がこの目で見た彼女たちの日常を、写真を振り返りながら少し共有させていただく時間を設けましたが、涙される方も多く、当たり前ですが皆様が我が子を心から愛されている姿を垣間見た気がいたします。そうしてふと担任席で保護者とともに画面を見ている木村先生を見てみると、彼女も涙でぐしょぐしょになっていたのでした。(校長 松浦直樹)