【2学期終業式でした】

 多くの行事で盛り上がった2学期が終わりました。学園Webページでは行事ごとに写真や記事が掲載されていますし、中には校長ブログでクローズアップしたものもありますのでここでは触れませんが、少し心に残ったことを振り返りたいと思います。

 

 2学期は「履物をそろえる」話から始まりました(校長ブログ8/24掲載)。直後は校舎のあちらこちらで履物がそろっている様子を見たり聞いたりしましたが、皆さんは学期をとおして実践できましたか。履物の整い方はそのまま心の状態を表します。また、11月には全校委員から防寒具につづいて髪型に関する規定の変更が発表されました。全校委員も言っていた「良識の範囲」というのは、言い換えれば「自分で考える」ということです。まさに愛徳生の「民度」の真骨頂です(民度については校長ブログ12/2掲載)。本日配布の「訓育部だより」でも全校委員風紀の善家さんが書いてくれていましたね。

 12月18日は、淳心会のアントニウス・ハルノコ神父様によるクリスマスミサでした。この日は久しぶりの着帽日になっていましたが、私はあの帽子を見るととても嬉しくなります。純粋に懐かしいというだけでなく、これこそ「愛徳」のフォーマルな姿だと思っているからです。毎日見ることはなくなりましたが、こういう日があると原点に帰ることができるし、ファッション的にも完璧な姿で、シンプルに喜ばしいことです。しかし、この日かぶっていない人をちらほら見かけました。そこで下校時にそっと聞いてみると、笑顔で「忘れました」という返事があり、少し残念に思いました。屈託のない笑顔だったのが救いでしたが、やはりクリスマスミサの日が着帽日である、という意味を考えたら、着帽率は100%になると思うのです。いかがでしょうか。次の着帽日は3学期の始業式。新年最初の愛徳生集合の記念日に、バシッと制服を着こなしている姿を心から楽しみにしています。

 

 さて、私は本日の終業式で「日記」の話をしました。話を聞いている時の皆さんの姿勢は素晴らしいものでしたし、下校時にわざわざ「家に帰ったら日記を書きます」と言いに来てくれた人もいました。生徒たちは本当に素直だと感心しましたが、聞いていた先生方も同様で、あとで校長室に感想を伝えに来てくださる律儀な方もたくさんいるのです。愛徳学園の日記の伝統は素晴らしいものですが、これを機に、毎日書いてみてはどうでしょうか。また、これまであまり書いていなかった人も、これを読んでいる今、話を思い出して今日のことを日記に書いてみてほしいです。その小さな一歩は将来の大きな結果につながるでしょう。間違いありません。

 終業式のあとも個別懇談、冬期講習、部活動、年内の学園生活はまだ続きますが、2023年はあと10日ほどです。2024年を気持ちよく迎えられるように、やれることはやり切って、反省すべきところは反省し、次の目標や計画を立てましょう。このときにも日記は有効です。

 

 最後に2012年にアフガニスタンのタリバンに銃撃され、重態から一命をとりとめたマララ・ユスフザイさんが「すべての子どもに教育を受ける権利の実現」を訴えた国連でのスピーチ(2013年7月13日)の最後の部分を引用しておきます。全文を掲載したいのですが、紙面の都合上割愛しますので、残りは冬休みにぜひ検索してみてください。

 「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、そして一本のペン、それで世界は変えられるのです。」

 皆さんが教育の尊さを知り、暴力ではなく言葉の力で世界に平和をもたらす人となりますように。

よいクリスマス、よい新年をお迎えください。(校長 松浦直樹)