【1学期もあと1ヶ月です】

 始業式で私は全校生徒に私のもっとも好きな言葉の一つである「一期一会」を紹介しました。これは一生に一度きりの機会(出会い)という意味ですが、その言葉を紹介しながら新しい出会いに感謝して、一日一日を大切に生きていこうと話しました。

 先日、下校していく生徒たちを見送りながら数人の生徒と話していますと、その中のある生徒が始業式で私が「一期一会」の話をしたことを覚えているとさらりと話してくれ、人の話を真面目に聞いて記憶に留めていることに感心しました。この時私は実際に筆で書かれた「一期一会」の文字を全校生徒にいきなり見せたのですが、このインパクトが強かったようです。ちなみにこの筆で書かれた「一期一会」は、かつて私が担任していた生徒が書いてくれたものです。私はなにかやろうとするときはすぐに生徒に助けてもらうところがあるのですが、そんなとき、頼まれた生徒は任された仕事について、ほとんど例外なくなんでも気持ちよく引き受けてくれるのです。最近では校長室の前にある居場所カード(当番表のような円盤がくるくるまわるタイプのもの)を中2の金澤さんがひと晩で作ってくれました。これがまた素晴らしいクオリティで、職員室専用にするにはもったいないので誰もが見ることのできる廊下側のドアに貼ることにしました。

 最近の私は朝早く登校してきた生徒や放課後の掃除、部活動、図書室で自習している生徒たちに声をかけたりして愛徳生の日常にお邪魔するのですが、どの生徒の対応も気持ちがよく、礼儀正しく、時に人懐こいのです。まだまだ一期一会を感じる出来事が多くなりそうで、毎日ワクワクしているところです。(校長 松浦直樹)