【2024年度がはじまりました】

 雲一つない青空に満開の桜。入学式に桜が残っているだけでも珍しいことですが、今年は満開の桜という絶好のシチュエーションで新入生が祝福されました。まずは夢に胸を膨らませて入学された新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。入学式から1週間。様々なオリエンテーションも終えて新しい授業が始まっていますが、決意したことを忘れず頑張ってくださいね。今年も私は『愛徳ライフ』を綴っていきます。昨年度のものは年度の一覧ページにまとめて移動しましたのでぜひいつでもお読みください。

 

 さて、入学式に先だって始業式がありました。全員そろって進級し、新しいクラスや先生と出会い、フレッシュな新学期のセレモニーでした。そこで私は今年の学校目標の「笑顔と挨拶と想像力と」を紹介しました。まず昨年度の学校目標だった「笑顔と挨拶」を全校生徒に問いますと、今回は高3の後藤さんが即答してくれました。これについては、愛徳カルメル会の本部修道院のシスターが「この頃道で出会う愛徳生の挨拶が気持ちよい」とおっしゃっていたことが示すように、一定の到達点があったと評価しています。今年はこれを踏襲しつつも、さらにもう一段上のレベルで「想像力と」を加えました。もちろん想像力をもって挨拶すれば相手にとって気持ちのよい挨拶、質のよい挨拶になりますが、この想像力は挨拶の時だけに使うものではありません。何気ない友だちへの態度や言葉かけ一つとっても想像力を働かせているか否かで大きな違いになります。我々大人が子どもに話したり接したりする時も同じことが言えます。私はこの想像力は「思いやり」や「共感」とほぼ同じ意味にもなるし、想像力があれば人間関係はもっとよくなると確信しています。それはつまり、世界規模では平和な世界の構築にも直結する「力」だと思っています。ジョン=レノンは名曲『Imagine』でこう歌っています。(日本語訳は山本安見さん)

 

 You may say I’m a dreamer  But I’m not the only one

 I hope someday you’ll join us  And the world will be as one

 僕を空想家だと思うかもしれない だけど、僕ひとりじゃないはずさ

 いつの日か 君も僕らに加われば この世界はひとつに結ばれるんだ

 

 今年の愛徳ファミリーは、ともに「笑顔と挨拶と想像力と」を大切にしていきます。(校長 松浦直樹)